響流十方

正月や 冥土の旅の 一里塚
めでたくもあり  めでたくもなし

令和六年が終わります。無事に過ごせた人、大事を経験した人。仏樣の智慧を頂いてこの私の一年を静観してみよう。支えてくれた人やモノが見えてくる。感謝の気持ちを鐘音に込めましょう。

令和七年。新しい年が始まります。なにがおこるか分からぬ娑婆の命。南無阿弥陀仏の弘誓に目覚め、
信心ひとつで老・病・死を生き抜こう。

<亀山本徳寺の除夜から元旦にかけての行事>

鐘楼台での作法
鐘楼堂で讃仏偈のお勤めをしてから鐘突が始まります。梵鐘には南無阿弥陀仏の名号と響流十方が刻まれ、仏の願力が一切の衆生を目覚めさせんとして鐘の音が隈無く響き渡ることを意味しています。

真宗寺院の鐘突は、古い歳神を追い出し、新しい福の神を呼び入れるものではありません。外在の神をもって我が願いを祈るのではなく。内在の仏に出会って、我が一年の反省をし、あらゆる仏縁に感謝し、来年の新たな志を自念するのが慣わしです。

本堂での勤行作法
鐘突が終われば、本堂に入って、年始めの晨朝勤行に参加します。親鸞聖人の書かれた念仏正信偈を読誦し、和讃を頂きます。この作法は、真宗の門徒が長く続けてきた文化です。後は、年頭の法話があり、みんなでお屠蘇を頂いて行事が終わります。

<亀山本徳寺除夜・鐘突の実施要領>

鐘突は下記のスケジュールで行いますが、多少時間にズレが生ずることが予想されます。なお文化財防火予防の観点から焚き火・喫煙など禁止になっております。ご理解ください。

①午後 11 時00 分 茶所整理券配布
②午後 11 時20 分 (事前説明)
③午後 11 時30 分 鐘楼台で勤行
④午後 11 時45 分 鐘突開始
⑤午前 00 時00 分 本堂で元旦会勤行
⑥午前 00 時30 分 本堂で法話

  • 関係者の方から先に突いていただきますが、ご理解ください。
  • 一般の方は整理券の番号の順にお並び下さい。
    ※鐘楼台階段での順番待ちは安全上禁止させていただきます。
  • 先の方が鐘楼台から降りてからお上がり下さい。
  • 鐘打する前に整理券を渡しお焼香(一回のみ)してください。
    ※ご本尊は梵鍾正面刻印の南無阿弥陀仏です。
    ※鐘打は今までどおりお一人様一回になります。
    ※近年、鐘木が新調され強い打力を必要としません。
  • 鐘打する時の力はいつもの半分程度にして下さい。
    ※力一杯打つと音が割れ、梵鍾を破壊する恐れがあります。
  • 鐘打後は一礼して石階段に注意して降りてください。
  • 本堂ご参拝・お焼香をしてください。鐘突の後、本堂での元旦会にご参加ください。

    なお、1月13 日から15 日まで御正忌報恩講が勤まりますので御参拝ください。
    以上、ご協力いただけますようお願い致します。

亀山本徳寺寺務所  TEL 079-235-0242

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