おとき料理
播磨は、京都・奈良に次いで仏堂伽藍の多いことから分かるように、古来より仏教文化の豊かな地域です。「コムサロン21食文化研究会」主催で、播磨の寺院文化と深く結びついた食文化として「播磨おとき料理」を姫路の名物料理として発掘し、提言し、いつでも食できるように活動しています。
真宗における「御斎(おとき)料理」の由来
人は動物と違って本能のおもむくままに食べるのではなく、それぞれの文化の形成によって異なる価値観にしたがい、食物の種類を吟味し、料理法を考案して、綜合文化としての食卓作法を形作って来ました。このように、料理はそれだけでは存在せず、料理と食事を結びつける文化によってはじめて成り立つものです。たとえば、黄檗山万福寺の開祖・隠元禅師が、中国から伝えた普茶料理、曹洞宗の一汁一菜などはその典型的な例です。
仏教が民衆に深く浸透にするに従ってその作法も変化してきました。多数の同行が集まる真宗の道場では、近郷近在の農家の門徒が育てた野菜・果物・穀物などを持ち寄り、品数は少ないが、旬と特産の食材にいろいろ工夫を加えて調理をし、聴聞の合間に食したと伝えられています。
そこには、共に信心を歓ぶ在家仏教の伝統が大きく影響をもっています。限られた食を盛り、他を思い遣りながら共に配分し箸を進める。また、食の美味の成り立ちに思いを馳せ、衆生と生き物への感謝が「いただきます」「ごちそうさま」として、食事作法の原型がかたちが作られて来ました。そのような精神文化に支えられて、独特の料理が試され、現在の日本の食につながっているのです。
播磨の名刹「亀山御坊・本徳寺」においての、播磨おとき料理としての様式は、一人一膳として、はりま地方の材料を主として、特産を多く取り入れ、季節に応じた素材を調理して提供していきます。
営業日時:毎年 4月1日~6月30日、9月1日~11月30日(ご注意 昼食のみ)
場所 :亀山御坊・本徳寺 大広間(県文)他
料理名 :亀山御坊「播磨おとき料理」
・太鼓楼コース 5,000円(消費税別)
・鬼瓦コース 3,000円( 〃 )
申込方法:予約制 8名以上40名まで
*8名以下の場合は姫路市内の料理店にて味わうことができます。
*料理の都合上、前日及び当日キャンセルはできません。
*お予約後、指定口座に1週間前までにご入金いただきます。
*アルコール類・飲物は、当日現金にて承ります。
お申込先:コムサロン21食文化研究会(播磨おとき料理部)
(事務局)兵庫県姫路市下寺町43 姫路商工会議所新館4階
特定非営利活動法人 コムサロン21内
TEL 079-224-8855 FAX 079-224-1553
予約受付時間:平日 9:00~17:00 (土曜日・日曜祭日休み)
料理提供:日本料理 生松 兵庫県姫路市坂元町2
御坊の朝市
毎月第4日曜日・午前9時から午後2時頃まで、季節の野菜や書画骨董・飲食店などのブースが20ほど出店します。
お気軽にお越し下さい。
*お問い合わせは コムサロン21 TEL 079-224-8855 までお願い致します
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亀山本徳寺で行われた様々な催しの樣子をご覧いただけます。
蝋燭能、音楽祭、映画ロケ、モダンダンス、書道展など、本徳寺ならではの空間を生かし多岐にわたる表現の場を提供しております。