浄土真宗本願寺派(西本願寺派)

人間になること

「父母の精血を縁に、自らの業識に因って娑婆世界に生ず」たしか、親鸞聖人も引用されている。「私」という存在をみごとに解き明かした名言である。私たちは日頃、自分が生まれてきた由来や理由を考えることはない。むしろ、現実社会つまり娑婆では、触れないようにしている。命を生きながら命を知らない。それが娑婆の住人だ。終生、心底の深淵に気付くことはない。臨終に到るまで、右往左往して、ただ骨になるだけである。

人は生まれ出ようとする因があり、たまたま父母を縁にして、この私が身をもったということ。親子と言えども、今生の縁がなければ、別々の個人を生きることになる。しかし、仏教では縁から個人の本質を見る。親子の縁を成就して初めて親は親になり、子は子になる。人と人の間が構築される。この縁の完成事業を「とむらい」と言う。

縁に気付くのは出会いではなく別れである。別れを通して、後に残った者は命を知る。今まで共に生きた命、今まで身が邪魔して気づかなかった命をこの別れを通してはっきりと見据えることができる。残された者は、仏智をもって二つの命の関係を完成させる。これが「とむらい」だ。多くの「とむらい」を通して人は人間になれる。文明社会は「とむらい」を知らない無縁社会である。有能な個人を生産することは出来ても、人間は育たない。

お知らせ

秋のお彼岸のご案内

9月21日から25日まで5日間、例年通り、お彼岸の行事を勤めます。 生と死を分断する虚妄分別。自・他がバラバラにされ、生きることが他者との戦いである修羅社会。自己の命の正体を見失った群生の織りなす煉獄世界。そこを住処とす …

追弔法要案内

9月3日(日) 追弔法要 本徳寺故世話役・播州真宗門徒 過去に多くの世話方が、この本徳寺を支えて下さいました。これらお世話方の報恩行は、人間の宿業の解決こそが、人間として本当にしあわせになることであること、その為には「私 …

2017燈篭会のご案内

8月13~15日(月) 燈篭会(とうろうえ) 盛夏の候、ご法義相続につき、ますますご清勝の御事とお慶び申し上げます。 亀山本徳寺では毎年お盆に「燈籠会」と称し、本堂縁に切燈籠を吊るし、余間に歴代御影を奉じ、歴代を代表して …

映画『関ヶ原』

昨年、亀山本徳寺で映画『関ヶ原』の撮影が行われました。 前田利家邸や伏見の石田三成屋敷のワンシーンとして登場します。 8/26に公開です。興味のある方は是非劇場でご覧下さい 😀  

蓮如上人法要と降誕会のご案内

5/14 蓮如忌(蓮如上人並びに御歴代年回法要)   5/21 降誕会(宗祖・親鸞聖人の降誕会) 来たる5月14日と5月21日、標記のご法要を修行いたします。 蓮如上人は中世の動乱期に近畿・北陸を中心とする各所にお念仏の …

過去のイベントギャラリーへ

亀山本徳寺で行われた様々な催しの樣子をご覧いただけます。

蝋燭能、音楽祭、映画ロケ、モダンダンス、書道展など、本徳寺ならではの空間を生かし多岐にわたる表現の場を提供しております。

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