浄土真宗本願寺派(西本願寺派)

到彼岸に想う私のいのち

「お彼岸」は、古代から日本特有の仏事です。墓参りをして先祖の生死に思いを馳せ、自らのいのちの本性を自覚する営みです。しかし、その真意を知る者ははなはだ少ないようです。「彼岸」とは正しくは「到彼岸」、つまり此の岸を離れ彼の岸に「私」が到ると言うことです。娑婆の定見では、この世からあの世である。ご先祖様はあっちに行ったけど私はまだこっちにいる。いずれは私も逝くけどまだまだ早い。いつまでもこの世に未練がある。コロナ禍中で唯一学んだこと、人は苦楽に翻弄され「死にとうない 金欲しい」という迷いの欲海から出られないと言うことです。仏の教えに従うと、此岸は欲界と言う娑婆濁世、彼岸は仏が薦める浄土の悟りです。此岸と彼岸の間には途方もなく越えがたい「迷妄の私」という壁があります。仏教はこの我執の壁を問題にします。真宗では先に逝った者を先達と言います。自分よりも先に行ったからだ。人は仲間と言う社会を作り、互いの様子を伺いながら自らの行動を決して行く。借物の身体が滅尽のとき、その心行を先達に聞きたい。しかし、先達はもういない。だから、仏に聞くしかないと言うことになります。これが彼岸の仏事を勤める者の心構えです。今年も春の彼岸会が勤まる。先達の供養を縁に、私のいのちのありようとその行く末を仏さまの智慧を載いて訪ねてみようと想います。 

お知らせ

2024 春彼岸会

人生は一命を引っさげての一人旅 どこから来てどこへ行くのか、生老病死を貫く大いなる命の有り様を仏様の信心の智慧によって明らかにさせていただきましょう。   彼岸讃仏会は3月19 日・20 日・21 日の3 日間勤まります …

2024 御正忌報恩講ご案内

拝啓 慈光照護の下 皆様にはいよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。 さて 来る1月13日より16日まで聖人の御正忌を勤めさせて載きます。人の一生は娑婆での修行。娑婆の迷いから浄土のさとりへ、仏様の智慧の世界から命の本 …

2023-2024  除夜会-元旦会

2023~2024 除夜会~元旦会のご案内 響流十方 正月や 冥土の旅の 一里塚めでたくもあり  めでたくもなし 旧年を振り返り、仏願に照らされた私の一年を反省して、蔭で支えてくれた人やものに気付かせていただき、感謝の念 …

2023 秋彼岸讃仏会

9月22日から24日までの3日間、コロナ前の行事に戻り、お彼岸の行事を勤めます。彼岸とは此岸に対するものです。此岸とは三業の苦楽に明け暮れる娑婆の日常世界。死んだら終いという固定見にとらわれた世界です。われわれはこの娑婆界で老・病・死を修行して、仏智に目覚め、迷いの「私」を捨てて信心一つで浄土のさとりにいたります。これを彼の国に到と言う意味で到彼岸と言います。

2023 追弔法要

この法要では五百年来の播州門徒の法義相続と本徳寺護持の思いを表し、仏説阿弥陀経が読誦されます。仏陀の舎利佛への説法を、私の問題と正面から捉え自らの「いのち」の本性を明らかにすると共に、無明の迷いから浄土の悟りに至る大きな命の流れに気付かせていただきます。読経中には、先達への遺徳を偲び、共に仏徳への讃歎を合掌・礼拝にこめてお焼香を致しましょう。

過去のイベントギャラリーへ

亀山本徳寺で行われた様々な催しの樣子をご覧いただけます。

蝋燭能、音楽祭、映画ロケ、モダンダンス、書道展など、本徳寺ならではの空間を生かし多岐にわたる表現の場を提供しております。

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