追弔法要案内  9月4日午後1時~

法要では五百年来の播州門徒の法義相続と本徳寺護持の尊行を表白に証し、阿弥陀経が勤修されます。仏陀の舎利佛への説法を、私の問題と捉え自らの「いのち」の本性を明らかにさせて頂き、無明の迷いから浄土の悟りに至る仏の願いを領解させていただきます。

読経中には、それぞれの先達への遺徳を偲び、共に仏徳への讃歎を合掌・礼拝にこめてお焼香を致しましょう。

法要を縁に後生の一大事を仏様の説法に聞いていきます。迷いの娑婆世界では自分の問題を先祖の問題にすり替えてしまうとんでもない過ちを犯しがちです。先祖の供養を縁に、今を生きる私が先祖と共に阿弥陀仏の大慈・大悲に合掌するという真宗の正しい先祖観を学びましょう。

娑婆の現世は余りにも刹那的で残酷です。若い躰は乗り心地のよい乗物です。努力によって手に余る財福を享受しますが、「老・病・死」はそのすべてを根こそぎ奪っていきます。

人は自らの命を生きますが、命の依って来る由縁と逝くところに疎いものです。従って、心底落ち着くの処を知らない。転変する心境に右往左往して最後はただ骨になるばかりです。是を仏教では無明といいます。

過去において数知れない先祖・先達がお念仏の真意を聞き、仏の誓願に促されて、この過酷な無明の命を見通す智慧を戴いていかれました。

先に行く者は後を導き、後の者は先を弔うとおり連綿と続く法義相続が浄土真宗の追弔会をかたちづくって来たのです。

ご法要では追弔の趣旨を表白に顕して、厳かに阿弥陀経作法によって勤修されます。

舎利佛への釈尊の問いかけを私に対する説法と受け止めて、浄土のさとりを領解させていただきましょう。

皆様のご参集をご案内いたします。