2022秋彼岸讃仏会ご案内
9/22~9/24

9月22日から24日まで3日間、昨年通り、コロナ禍中ではございますが、お彼岸の行事
を粛々と勤めさせていただきます。コロナ防疫の為、下記の対策で修業します。

  • 行事は本堂で午後1時から1座のみ修業。
  • 午後の行事の為、昼食の用意はありません。
  • 説教は3日間ありますが、午後1座のみです。
  • コーラスや写経は中止します。
  • 本堂では大型扇風機により強制換気します。
  • どなたでも参拝出来ますが、ご高齢の方や持病をもってご心配の方はお控えください。

仏様に、終生、問題とされ、目覚めてくれと願われている「私」の本性と向かいあった時、お念仏の世界が始まります。とりわけコロナ感染が猛威を振るうなか、仏さまの智慧の世界に身を置いて、命の尊さと他者への思いやりを深く学ばせて頂きたいものです。

本徳寺有縁の皆様方に、下記仏縁のご案内を申し上げます。時節柄お体のご心配の方はくれぐれも大事になさって下さい。

 

日程

 

AM7:00 /晨朝勤行

PM1:00/彼岸会勤行 PM2:00頃/説教

9/22(木)

晨朝勤行

正信偈(本堂)
讃仏偈(蓮如堂)

霊亀讃仏偈

導師/本徳寺住職
法話(本堂)

布教使/正恩寺・肥田眞琴師
1座 or 2座(蓮如堂)

9/23(金)
中日

晨朝勤行

正信偈(本堂)
讃仏偈(蓮如堂)

霊亀讃仏偈

導師/本徳寺住職
法話(本堂)

布教使/正恩寺・肥田眞琴師
1座 or 2座(蓮如堂)

9/24(土)

晨朝勤行

正信偈(本堂)
讃仏偈(蓮如堂)

霊亀讃仏偈

導師/本徳寺住職
法話(本堂)

布教使/正恩寺・肥田眞琴師
1座 or 2座(蓮如堂)
  • お彼岸の期間中に納骨式、年忌や納骨、永代祠堂経開闢を希望される場合は、寺務所にて受け付けます。お勤めは本堂で執行いたします。
    午前の受付は午前9時~午前11時
    午後の受付は午後1時~午後3時
  • 彼岸のご懇志は、本堂の寄進所または寺務所で取り扱います。
  • 布教は彼岸会勤行の後、蓮如堂であります。正恩寺・肥田眞琴師が出向されます。
  • 堂内には椅子席を用意してあります。自由にお使いください。
  • 例年の午前10 時の同行勤行はありません。
  • 朝のお勤めは平生通り朝7時過ぎからあります。

 

 

秋のお彼岸は多くの念仏者( 門徒) が暑さの残る出にくい日に本堂に3日間も足を運ばれます。それに先立ち総代・世話役の皆さん、麗姫会( 旧仏教婦人会) の皆さんの周到な準備が尽くされ始めて行事が可能となります。

阿弥陀仏のお手伝いをさせていただくご奉仕の一念がこの行事を可能にしています。ご奉仕は報恩行とも呼ばれています。仏縁によって仏様の智慧の眼を戴き、その眼で自分の本当の正体が見通せたとき、深い安堵と感謝の念となって我が身を突き抜けます。この心情が報恩行の核心を形成しています。

鎌倉から室町時代にかけて、日本民衆の心の核が形作られました。その骨格の一つになったのがお念仏です。お念仏によって自律した民があの混乱の時代をしたたかに生き抜き、日本人の精神を形成して来たことは注目に値します。この時代に本願寺は大阪石山(後に秀吉によって解体され大阪城になる) にありました。

法要には八藤と桐の大幔幕が本堂に掲げられます。八藤紋と桐紋の由来は五百年前の石山本願寺の由緒紋です。紋の由来からも日本におけるお念仏の相続が如何に苦難に満ちたものであったかをうかがい知る事ができます。

仏事の基本は仏徳賛嘆にあります。まず清掃からはじまり、仏前を荘厳し、お灯明を上げ、お香を捧げます。身をただし背筋を延ばし、躰の中心に両手を合わせ静かに合掌をし、静かに礼拝します。教典を読誦し、経文の一句一句を脳裏に刻み込み、そのお徳に触れて頂ければと念願します。最後は廻向を唱え、感謝の気持ちで念仏します。

今年はコロナの感染拡大の中でのお勤めとなります。コーラスも写経も来年に続いてお休みとなり残念ですが、仏徳讃歎の心をもって臨みたいものです。仏説を聞く前は、自ら心身共に調御して、勤めさせて頂きましょう。

お説経は法要の後のフォローアップです。難解なお経の内容を分かりやすくかみ砕いて主に言語理解の回路を通していただくものです。自分かってなご法義に対する理解を見直したり、色々な方々の教説を拝聴してより深い味わいを戴くことが大切です。

初心者にとっては、阿弥陀仏の大事業をこの身を通して聞かせていただき、生死の檻に閉ざされた命を直視する大いなる命に目覚める第一歩です。

仏教とは私が仏になる教えです。まず、自らがことを起こさねば話が始まりません。

その助けになるのが、お寺でありそこで勤められる行事なのです。従って、この行事は私一人のために執り行われているつもりで臨んでいただければと思います。

 

 

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