2022 御正忌報恩講

コロナ禍の影響で世間が大きく変化しようとしています。如何なる事態が来ようとも、お念仏を拠り所にして新年も生き抜きたく思います。思えば、娑婆に生息する私たちは、多くのものに囲まれ、多様な生き方を享受しながら、その豊かさを実感できません。批判や言い訳は得意ですが、己を支えている人やものの存在に気付くことは希です。

生きていくために多くの知識をもちながら、肝心の己が何ものであるかを知りません。目先の損得には敏感ですが、事の真偽には疎いようです。過剰な人生観「如何に生きるか」はあっても、たった一つの死生観「如何に死ぬか」をもてないのは悲惨です。喜びや悲しみをかかえても、それを他者と共有することができない空しさ。こんな閉塞社会で、人はとまどい、孤立し、不安を抱き、最後の一息まで右往左往して骨になっていきます。人と自然が分離され、己と他者とが分断され、生きることと死ぬことが乖離したこの時代に、生死出離の一大事を親鸞聖人の生き方から学ぶことは何よりも大切なことです。

年頭より、親鸞聖人の報恩講を厳修いたします。とりわけ15日（土曜）・午後２時の報恩講式の「私記文・嘆徳文」の拝読を頂き、聖人の娑婆での生き様を聴聞されます様ご案内申し上げます。

日程

真文会勤行／真文会会員
奉讃大師作法・導師／本徳寺住職・大谷昭仁
報恩講作法・導師／広教寺住職・大谷照裕
布教使／高知・光明寺 片岡雅子

昨年に引き続きコロナ感染防止のため、御正忌報恩講は行事を縮小して実施します。
午前中の行事は中止です。

• 13日14日15日は午後から例年どおりです。
• 13日のコーラスの讃歌は中止です。
• 13日の抹茶の接待も中止です。
• 15日の親鸞物語も中止です。
• 16日の全行事は中止です。

ご理解いただけますようお願いします。