一生には多くの出会いがあります。しかし、別れのない出会いは一つもありません。親子も夫婦も兄弟も知友も必ず別れをもって終わります。このとき、断ちがたい恩愛の情にさらされて人は自らが何者であるかがわるものです。たしかに、「さよなら」だけが人生の見方を決定づけるものなのです。

「さよなら」は、今まで命を生きながら命に無知であった私が、共に生きた命との別れを通して始めて本当の命
に触れることなのです。

仏様がこの命の本性に向かって思案をし、考えを巡らし、願いをかけ、合掌しておられることを知ったとき、愕然
とせざるを得ません。ここから私の命の全貌を明らかにするお念仏の世界がはじまります。

「さよなら」とは仏縁です。私が仏願を拠り所にした新しい自分に巡り逢うことです。このような命の依って来た
る由縁と行く末を自覚した自立的な生き方を菩提の道といいます。

永代経法要の源泉を探ると、この菩提の道を、わが子わが孫は勿論、一人でも多く方々たちに気付いてほしい、という先祖先達の永代の思いに突き当たります。

下記の通り永代経法要を修行いたしますので、ご参集のほどご案内申し上げます。

 

永代経法要日程表

am7:00より   晨朝勤行 (本堂・蓮如堂)   →  法話 (本堂)
pm1:00より 永代経法要 (本堂)→  説経二座 (本堂)

導師  本徳寺住職 /大谷昭仁師
布教  善徳寺住職 /望月覚哉師