9/1  追弔法要案内(本徳寺故世話役/播州真宗門徒)

 

法要では500年来の播州門徒の法義相続と本徳寺護持の尊行を表白に証し、阿

弥陀経が勤修されます。仏陀の舎利佛への説法を、私の問題と捉え自らの「いの

ち」の本性を明らかにさせて頂き、無明の迷いから浄土の悟りに至る仏の願いを

領解させていただきます。読経中には、それぞれの先達への遺徳を偲び、共に仏

徳への讃歎を合掌・礼拝にこめてお焼香を致しましょう。法要を縁に後生の一大

事を仏様の説法に聞いていきます。迷いの娑婆世界では自分の問題を先祖の

問題にすり替えてしまうとんでもない過ちを犯しがちです。

先祖の供養を縁に、今を生きる私が先祖と共に阿弥陀仏の大慈・大悲に合掌する

という真宗の正しい先祖観を学びましょう。

娑婆の現世は余りにも刹那的で残酷です。若い躰は乗り心地のよい乗物です。

努力によって手に余る財福を享受しますが、「老・病・死」はそのすべてを根こ

そぎ奪っていきます。

人は自らの命を生きますが、命の依って来る由縁と逝くところに疎いものです。

従って、心底落ち着くの処を知らない。転変する心境に右往左往して最後はただ

骨になるばかりです。是を仏教では無明といいます。

過去において数知れない先祖・先達がお念仏の真意を聞き、仏の誓願に促さ

れて、この過酷な無明の命を見通す智慧を戴いていかれました。

先に行く者は後を導き、後の者は先を弔うとおり連綿と続く法義相続が浄土

真宗の追弔会をかたちづくって来たのです。