この法要では五百年来の播州門徒の念仏相続と本徳寺護持の思いを表し、仏説阿弥陀経が読誦されます。仏陀の舎利佛への説法を、私の問題と正面から捉え自らの「いのち」の本性を明らかにすると共
に、無明の迷いから浄土の悟りに至る大きな命の流れに気付かせていただきます。読経中には、先達の遺徳を偲び、共に仏徳への讃歎を合掌・礼拝にこめてお焼香を致しましょう。ご法要を縁に後生の一大事を仏様の説法に聞いていきます。迷いの娑婆世界では自分の責任を先祖の責任にすり替えてしまう、とんでもない過ちを犯しがちです。先祖の供養を縁に、今を生きる私が先祖と共に阿弥陀仏の大慈・大悲に合掌するという真宗の正しい先祖観を学びましょう。娑婆の現行は余りにも刹那的で残酷です。一時の歓びは次の苦しみに繋がっていきます。若い躰を享受できる時間は短く、「老・病・死」は生まれたときから始まります。人は自らの命を生きますが、命の依って来る由縁と逝く処に疎いものです。非業の殺気は時を選ばず。よって心底落ち着く処を知りません。揺れ動く心境に右往左往して最後は老病死のどん詰まり、ただ骨になるばかりです。この根源的原因を仏教では「無明」といいます。過去において数知れない先祖・先達が信心の智慧を頂いて、この過酷な無明の生老病死を貫く仏の命に目覚めて来られました。先に行く者は後を導き、後の者は先を弔うとおり連綿と続く仏の智慧の相続が私を通して浄土真宗の追弔会をかたちづくって来たのです。
お知らせ
2023 御正忌報恩講
2023年1月2日 行事
御正忌報恩講ご案内 拝啓 慈光照護の下 皆様にはいよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。コロナをはじめ地政学的危機、エネルギー・環境問題・経済不況と世界は危機に直面しております。このような時にこそ、お念仏を拠り所にして新年も生き抜きたく思います。
2023 新年のご挨拶
2023年1月2日 お知らせ
新年のご挨拶 昨今を振り返り、外には一触即発の世界情勢、内には老病死を体験する毎日、内憂外患の娑婆濁世ではありますが、令和五年も無事始まりました。有縁の皆様にはお念仏の智慧を頂いて老病死を貫く限りない命に出会っておられることとお慶び申し上げます。コロナ感染の余波をかかえて新しい年が廻ってきました。出口の見えないウクライナ侵攻、三期目を手にした習近平の台湾侵攻の野望、ヨーロッパや米国、そして中国の同時景気後退が遠からず世界の金融危機の発端となることを多くの専門家が指摘しています。そんな不安のなか、改めて年頭のご挨拶をさせて頂きます。皆様におかれましては、ますますのご法義相続を念じますとともに、本徳寺の護持にご協力いただけますようお願い申し上げます。
2022-2023 除夜会・元旦会
2022年11月21日 行事
正月や冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし 年を送るにあたり、仏願に照らされた1年を内省します。蔭で支えてくれた人やものに気付く智慧をいただき、感謝の念を鐘音にあらわしましょう。そして二度と来ない令和5年を迎え、南無阿弥陀仏の大慈大悲に目覚め、悔いのない大切な命を精一杯生きさせていただきましょう。
亀山本徳寺で行われた様々な催しの樣子をご覧いただけます。
蝋燭能、音楽祭、映画ロケ、モダンダンス、書道展など、本徳寺ならではの空間を生かし多岐にわたる表現の場を提供しております。