浄土真宗本願寺派(西本願寺派)

本徳寺灯籠会 御歴代御影奉懸について

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亀山本徳寺では、毎年お盆の時節、(8月13日・14日・15日)の3日間、御堂を切燈籠で荘厳し、歴代御影を両余間に奉懸して、歴代の法義相続のご苦労を偲ばせて頂くと共に、仏徳を顕彰して参りました。これを「燈籠会」と呼び慣わしています。この行事は本山本願寺でも古くから執り行われており、寺外に公開することなく、寺内でのみ勤めるのが習いでした。起源は江戸期のころに遡ると思われますが、お念仏の教えを相続された歴代先達のご苦労とご恩に報いるために、今の門主が歴代善知識の遺影を余間壇にご安置してその遺徳を顕彰する事が趣旨と思われます。(盆や正月に先祖の霊を意識して、仏や神になったご先祖をお迎えするという習俗的な祖霊信仰とは内容を異にしています。)

当初は、本願寺門主一族を中核においた伝統的宗門の身内的な行事であったように推測できます。近世にいたって本願寺一門の組織的制度が固定化して行く過程で公的な色合いを帯びてきたことは間違いありません。しかし、あくまでも本願寺の行事であります。一方、本徳寺は形成以来、播州では本願寺一門として機能して来たため、本願寺と同様な行事を踏襲するのが慣例です。その一つが「燈籠会」の歴代御影の奉懸というわけです。

さて、本徳寺では、本願寺歴代御影と本徳寺の歴代御影を隔年ごとに代る代る余間壇に奉懸しています。平成二十三年は本徳寺歴代の御影がかけられています。本徳寺歴代がご安置されている内陣脇壇を全体として外陣から眺めてみると、中央内陣に親鸞聖人と本願寺歴代(一般寺では蓮如上人)引き続いて余間には本願寺連枝として本徳寺歴代が並びます。歴史的に本徳寺歴代は本願寺歴代と血縁関係が深く、本願寺から七人の御連枝が入寺され、本徳寺から本願寺へは2人の御連枝(法如上人・静如上人)が入寺されています。このように血脈と法脈が互いに関係を持ちながら法燈を維持する伝承形態は本願寺の歴史的形成過程を如実に表すものです.

ちなみに本徳寺の歴代は実玄・実円・実勝・証専・顕妙・准専・准圓・寂圓・寂宗・住最・法静・法依・本聞・広浄・広要・昭道となります。燈籠会中に安置された御影をご覧いただき当時のお念仏相続の歴史に思いを巡らせていただければこの上ない事であります。外陣からこれらを拝察すると本徳寺の歴史的特性が今に蘇ってきます。詳細を知りたい方は、本願寺と本徳寺の詳細な血脈関係を編集した下記「本願寺/本徳寺歴代系譜」をご覧下さい。

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