来たる5月11日、標記のご法要を下記の要領で修行いたします。
蓮如上人は中世の動乱期に、近畿・北陸を中心とする各所に寺内町を創設し、そのネットワーク化を通して今の本願寺教団の礎を築かれました。さらに、お念仏を西日本に広めるにあたり、いち早く御堂衆・空善を手配し、播州・英賀に本願寺の拠点を意図され、英賀本徳寺が創建された事は広く知られることであります。その他、上人は正信偈・和讃の読誦、御文章による平易なお念仏の領解など、宗門の基礎的な教学を確立されました。今に続く真宗寺院の伝道樣式は蓮如上人の才覚によるものです。このような歴史的な経緯を伺い、蓮如上人を開基とする本徳寺で今に続く仏縁を深く聞き開いていただきたく思います。さらに、今年のご法要は、本徳寺第12代超倫院・法静師250回忌並びに第15代衆聴院・広浄師150回忌の法要を併修いたします。法静氏は明和の法論でその解決に尽力されました。広浄師は幕末から明治に掛けて国家体制の大変革の真っ只中、本末関係・檀家制度の解体、黒船の襲来、安政の大地震による本堂の建て替えと、激動の時代に直面し、寺門の運営に大変なご苦労をされた方であります。これら先師のご遺徳を顕彰し、ご偉業を偲ぶため、有縁の皆様が挙って本徳寺に集われますようご案内申し上げます。
日程
5月11日(日)
AM7:30 晨朝勤行 引き続き法話
PM10:00 無量壽経作法 引き続き法話
PM2:00 奉讃大師作法 引続き説教
導師/亀山本徳寺 大谷昭仁師
布教/赤穂慈眼寺 松田義量師