来たる5月15日、標記のご法要を修行いたします。
蓮如上人は中世の動乱期に近畿・北陸を中心とする各所にお念仏のご縁を結ばれ、本願寺教団の基礎を築かれました。
播州の真宗は、本願寺が西国に教線を拡大する上で重要な役割を果たしました。お念仏の救いを多くの民に伝えんが為の上人のご苦労は後晩年になっても衰えず、ますます円熟味を増していったように思います。
大阪に本願寺の拠点が完成したころ、播磨灘の海民の頭領として急成長した三木一族が本願寺のネットワークに参画することにより、播州の新興都市として港町英賀が注目されるようになります。上人はいち早く新進気鋭の御堂衆の一人・空善を手配し、本願寺の寺内町を完成させていきました。その中心に英賀本徳寺が創建された事は広く知られることであります。
上人は正信偈・和讃の読誦、御文章による平易なお念仏の領解など、本願寺の基礎的な教学を確立されました。今に続く東西本願寺のしきたりの大半は蓮如上人の才覚によるものです。このような歴史的な経緯を伺い、蓮如上人を開基とする本徳寺で今に続く仏縁を深く聞き開いていただきたいものです。
法要には、上人のご遺徳を顕彰し、ご偉業を偲ぶため、本願寺門徒の皆様が挙って本徳寺に集われますようご案内申し上げます。
なお、この頃にはツツジが艶やかな光を放ち、玄門脇の大栴檀が満開で、境内に仏法の香りが溢れます。是非ご参加下さい。
日程 5月15日(日)
AM7:00 晨朝勤行(本堂) 引き続き 法話(蓮如堂)
PM1:00 説教
PM2:00 逮夜勤行(本堂) 引き続き 説経(蓮如堂)
導師/ 本徳寺 大谷昭仁師
布教/ 赤穂・称念寺 瀬川 慎師
※コロナ感染のため行事を縮小しています。理解いただければと思います。