9月3日(日) 追弔法要 本徳寺故世話役・播州真宗門徒

過去に多くの世話方が、この本徳寺を支えて下さいました。これらお世話方の報恩行は、人間の宿業の解決こそが、人間として本当にしあわせになることであること、その為には「私」が仏様から願われている存在であることに気づくしかないことを、身をもって示されたものであります。

平成14年度まで戦没者と物故世話役の追弔法要を勤めさせていただいておりましたが、戦後半世紀を過ぎご遺族の老齢化が進み参加数も少なくなりました。

この法要に参加される方は真宗門徒にかぎられていたこともあって、五年前から、生前中お取り次ぎ頂いた本徳寺のお世話役と本徳寺にご縁のあったご門徒のご苦労を忍ぶために播州一円の物故門徒の追弔法要を勤めさせていただいております。

そして、平成19年度から、本徳寺の廟所の総墓や個人墓に納骨された方へのご案内もさせていただき、真宗の教えを多くの人に知っていただこうと思います。

この上は、先達の法義相続と寺門繁盛の志に思いを致し、先達の「いのち」に正面から向かい合うことを通して、終始仏様が願いをかけ手を合わせておられる我が「いのち」の宿縁に気づかせていただければ有り難いことであります。

つきましては、九月三日・日曜日・午後一時から亀山本徳寺本堂にて「播州真宗門徒追弔法要」を勤修いたしまので、是非ともご参加下さいますようご案内申し上げます。

法要では五百年来の播州門徒の法義相続と本徳寺護持の尊行をご導師の表白に表して、厳かに仏説阿弥陀経が勤修されます。

経中の釈尊の舎利佛への説法を、私の問題と頂き、宗門の伝統に則って浄土真宗を領解させていただきます。

読経中には、それぞれの先祖先達への思いを手掛りに、仏徳への讃歎を南無阿弥陀仏の声明にこめて、お焼香をします。

法要を縁に後生の一大事を仏様の説法に聞いていきます。本願寺布教使:照徳寺 尾井秀瑛師  演題:「願われる人生」)

迷いの娑婆世界では自分の問題を先祖の問題にすり替えてしまうとんでもない過ちを犯しがちです。

先祖の供養を縁に、今を生きる私が先祖と共に阿弥陀仏の大慈・大悲に合掌するという真宗の正しい先祖観を学びましょう。